JRSM広報
(10.01.07)0142

日本放射線安全管理学会 会員各位
金子正人

 特別シンポジウム「放射線審議会・原子力安全委員会における
放射線防護に係る基本的考え方の検討状況について」のご案内


 原子力・放射線の利用に伴って発生する放射性廃棄物の適切な処分について、現在、国際的な動向を踏まえつつ放射線審議会及び原子力安全委員会において基本的な考え方の検討が進められています。放射線審議会基本部会においては、「放射性固体廃棄物埋設処分及びクリアランスに係る放射線防護に関する基本的考え方について」のとりまとめが、原子力安全委員会の放射性廃棄物・廃止措置専門部会においては、「余裕深度処分の管理期間終了以後における安全評価に関する考え方」のとりまとめが行われています。どちらの報告書も今後の放射性廃棄物の処分のあり方について重要な指針となるものです。このほか、原子力安全委員会は、原子炉立地審査指針及びその適用に関する判断のめやすについて、最新の知見を反映するための調査審議を行なっています。これらの調査審議にあたっては、ICRPの新しい勧告等が参照されており、国際的な最新の知見が規制に迅速に反映されることは有益なことですが、基本的な考え方等の見直しには多角的な検討が必要と考えられます。
このため、これらの分野でご活躍の先生方をお招きして標記シンポジウムを開催することといたしました。最近における放射性固体廃棄物埋設処分に係る放射線防護に関する国際的な考え方や放射性廃棄物の処分場に関する平易な解説を含む内容としていますので皆様ふるってご参加いただきますようご案内申し上げます。
日本保健物理学会 会長 金子正人



1.日 時:
  平成 22年1月19日(火) 14:00~17:00

2.場 所:
東京大学工学部11号館講堂(東京都文京区本郷7-3-1 正門入って左手)

3.参加費:
無 料
4.プログラム:
   基調講演 14:00-15:20
    (座長) 金子正人 日本保健物理学会 会長
(1) 「放射性固体廃棄物埋設処分及びクリアランスに係る放射線防護に関する基本的考え方について」
  ・・・・東北大学 名誉教授 中村尚司
(2) 「立地審査指針のめやす線量について」
  ・・・・近畿大学原子力研究所 准教授 杉浦紳之

   パネルディスカッション 15:30-17:00
   テーマ「放射性固体廃棄物の処分に関する線量基準を考える」
    (座長) 下 道国 藤田保健衛生大学 客員教授
    パネリスト講演各15分、討論45分
(1) 放射性固体廃棄物の処分場の概念について(仮題)
  ・・・・京都大学原子炉実験所 教授 山名 元
(2) 現在及び将来の世代の放射線防護について(仮題)
  ・・・・大分県立看護科学大学 教授 甲斐倫明
(3) 低レベル放射性廃棄物埋設に関する安全規制の基本的考え方について
  ・・・・日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所 技術主席 山本英明

-以上-