20101015 | 日本放射線安全管理学会 平成21年度学術業績賞表彰について
|
||
日本放射線安全管理学会 平成21年度学術業績賞表彰について |
|||
会長 桝本和義 |
|||
学術業績賞選考委員会より、本学会邦文誌第8巻第1号、第2号および英文誌第8巻第1号の中から平成21年度の受賞者を選考した旨報告があり、平成22年8月28日の理事会において下記のとおり承認されましたので、お知らせいたします。 |
|||
研究奨励賞 Radiation Safety Management, Vol. 8, No. 1, 8-13 Osaka University Daisuke Maki 共著者 Hatsumi Kobayashi, Satoru Hisakado,
Fuminobu Sato, Yushi Kato, Takayoshi Yamamoto and Toshiyuki Iida |
|||
マンモグラフィでは低エネルギーX線による被ばく線量を測定する必要があるが、低エネルギーX線の測定は難しい。D. Maki君は、低エネルギーX線を測定するために新しいタイプのRPLガラス線量計を作成した。これは検出部分が表面近くに存在するもので、これのテストを行った。その結果、この線量計がマンモグラフィのために有用であることを示した。これは本学会にとって評価できる。 |
|||
技術賞 「短半減期核種付着固体廃棄物のクリアランスに関わる中間報告に示された施設条件の実効性の検討」 日本放射線安全管理学会誌 第8巻、第1号、43-50 東京工業大学 富田 悟 共著者 實吉敬二 |
|||
放射線障害防止法へのクリアランス制度の導入に向けた検討が行われている。短半減期核種と長半減期核種を分別して管理すると、非密封RI廃棄物のクリアランスを行いやすくなる。富田 悟君は、「クリアランス制度の整備に係る技術的検討中間報告」に基づき、実際の施設で半減期の異なる核種の分別管理を試みた研究である。この研究は施設の管理のあり方について一石を投じた。これは本学会にとって評価できる。 |
|||
技術賞 「Preventative Maintenance of Drainpipes in Radioisotope Facility Using Flexible Hose」 Radiation Safety Management, Vol. 8, No. 1, 14-18 共著者 Shinobu Tatsunami, Takio Yamamoto, Rie Kuwabara, Hiroshi Kouyama , Hiroaki Matsui
|
|||
配水管が老朽化すると排水の漏洩が問題となる。埋設型の場合、この修理は容易ではない。T. Hiroi君は、配水管中にフレキシブルホースを入れて排水漏れが無いように工夫した。これは、施設の維持管理において低コストで迅速に対応できるとともに地震対策にもなる。すなわち、古い施設の改善方法に妙案を与えた。これは本学会にとって評価できる。 |
|||
-以上- |